麻酔業務コンサルティング

 
 

<加算漏れはありませんか?>
 これまでいろいろな病院で麻酔をさせていただきました中で、常勤麻酔科医のいない病院では外科医の先生が麻酔のコストのチェックをしていたり、看護師や事務方まかせにしている病院も結構あることに気がつきました。外科医の先生方や看護師、事務の方に麻酔の診療報酬についていちいち詳しく調べる余裕はないものと思われます。

 先の診療報酬改定で麻酔について幾つかの加算がつくようになりました。主なものとして重症加算(現麻酔が困難な患者に対する加算:困難加算)、体位による加算、腹腔鏡加算などがあります。また今回の改定では、全身麻酔に併用する硬膜外麻酔についても、時間加算が認められるようになりました。これらの加算を“取りこぼし”ている病院は案外多いのではないかと思います。

 例えば重症加算(困難加算)は1症例につき2200点プラスになります。この加算の存在やその条件を知らなければ算定できるものも算定できません。
 この加算のつく条件は幾つかあり、そのほとんどは術前検査の結果により判断されます。術前検査のちょっとした工夫により算定できる場合が多々あります。
 それにこれらの検査の多くは術前の患者の状態を把握するのにも有用なものです。逆に検査をしなければ、せっかく加算できるものが加算できないことになります。また何より潜在する患者のリスクに気づかぬまま手術に臨むことにもなり、これは診療的に危険でもあります。
 術前検査は麻酔のリスク評価として重要であるだけでなく、病院収入の上でも大きな意味をもつことになります。

 体位による加算も意外な盲点ではないかと思います。麻酔のコストチェックで体位にまで注意を払っている事務の方や看護師、外科医の先生方はほとんどいないでしょう。術中の体位で麻酔点数に加算がつくことすら御存じないのではないでしょうか。

 麻酔の加算には、先に挙げた腹腔鏡加算や体位加算など手術方法に関するものや、分離肺換気、低血圧麻酔など麻酔方法に関するものがあります。また、すべての加算が単純に足し算されるわけではなく、重複の許されない加算項目があったりします。実際それらをすべて把握し、きちんと加算できている病院はそう多くはないと思われます。

 さらに今回の改定により、麻酔の点数計算が非常に複雑になりました。多くの現場で混乱が起きているようです。

 当方は重症加算(困難加算)に有用な術前検査の選択のコツ、またその他の加算も適正にされるようチェックポイント、計算法のアドバイス、さらに損をしないコストチェックのシステム構築の御提案をさせていただきます。

 これだけ診療報酬引き下げが続く中、請求漏れは病院収入に大きく影響します。本来加算されるべきものを加算せずにいることは病院経営上好ましいことではありません。無駄なく加算漏れのないよう、可能な限りサポートさせていただきます。

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